秋の味覚 栗と格闘(?)

最近は、モンブラン人気で、四季を通じてモンブランを見かけますので、秋の味覚というイメージを持たない方もいらっしゃるかもしれませんが、栗は1年に1度しか収穫できない秋の代表的な果物ですよね。

 

東京の南部大田区から、住み慣れた杉並区に移り住み、近所に栗農家さんがあることもあり、この季節を心待ちにしていました。

でも、近所のの栗農家さんの販売所がどこかわからず、まだ、購入出来ていません。

 

その代わり、三鷹市のJAで三鷹産の栗を入手しました。

 

小ぶりですが、丸くて、ずっしりと重みがあって、艶もあり、おいしそうな外観です。

さて、三鷹産の貴重な栗は、何に加工しましょうか?と、考えました。

 

そして、まだ、作ったことのない、憧れの「渋皮煮」にしょうと!と思い至りました。

 

渋皮煮は、あえて渋皮を残して、砂糖を少なめに加えて栗の香りや味を残しつつ調理するもので、手間暇の掛かるプロの仕事というイメージがありましたが、今年は、外出自粛で、事務所兼自宅にいる時間も多いので、頑張って挑戦してみました。

 

(COCONのお客様で、栗の渋皮煮を見事に仕上げて、ご購入くださった器に盛りつけてSNSに投稿していらっしゃる方がいらっしゃいましたが。)

栗を調理する際にネックとなるのが、鬼皮を剥くことです。

数年前に、熱湯に10分ほど浸けてから皮を剥いたのですが、右手の人差し指が1週間くらいしびれてしまい、栗剥きが怖くなりました。

 

今回は、いろいろ調べて、熱湯に長く浸けるという方法を試してみることにしました。

朝食後に洗った栗を熱湯に浸けたのですが、掃除・洗濯をし、買い物に出かけ、仕事をし、昼食を作って食べ、、、と結局、4時間後に剥いたのですが、いい具合に柔らかくなり、剥きやすくなっていました。

 

ですが、写真の通り渋皮を傷つけてしまいがちでしたので、慎重に包丁を入れるように気を付けながら剥きました。

 

傷が付くと、和栗は煮崩れしやすいので、形がなくなってしまうのだそうです。

そして、3回茹でこぼし、渋皮の繊維部分を指でこそげ落とし、筋を取り除いてツルツルにしてから柔らかくなるまで煮るのですが、ショートカットをしようと圧力鍋を使ったのが良くなかったようで、渋皮が半分ほど破けてしまい、煮崩れてはいませんでしたが、見た目が悪い仕上がりになってしまいました。

 

でも、そんな栗は、パウンドケーキに使い、おいしくいただきましたよ。

 

栗を調理した翌日、右手の肘下の筋肉(前腕筋?)が筋肉痛になり、しかも、3日ほど続きました。

日頃、人並みに料理をしているつもりでしたが、精進が足りないなぁと、がっかりしました。

 

筋肉痛が治るころ、また、新しく栗を購入し、飽きもせず栗を剥き、翌日から、筋肉痛としびれも加わって、少し不自由な生活を送っています。

 

でも、栗はおいしいですし、栗仕事は楽しいです。

 

季節の手しごとの9月に栗の渋皮煮とパウンドケーキのレシピを掲載致しましたので、ぜひ、ご参考になさってくださいませ。