最期まで自分らしく生き生きと暮らすために備える終活ですが、一度にまとめてしようとせず、日々、気付いたことや場所を少しずつ行うことがおすすめです。
おすすめしたい作業を、ご紹介致しますので、ぜひ、ご参考になさって、できるところから、できる分だけ実行なさってくださいね。
1・2月の終活
1月は、親類や知人が集まって、にぎやかに過ごされる方も多いと思います。
また、12月の大掃除の勢いや余韻が残っていて、もう少し片付けたい!という意欲がおありではありませんか。
帰省されたご家族を巻き込み、年末からの片付け熱を持続させて、お片付けを致しましょう。
〇お子様の作品や荷物の整理
お正月に、ご家族皆さんで、子供の頃に作った作品や、写真・アルバム、そして、使わないから...と置いたままにしている(忘れている)洋服や道具類や家具などを整理して、不要なものは処分なさいませんか。
思い出話に花を咲かせて進めるのも楽しそうですね。
そして、不要になったモノは、譲る・寄付するなど有効に活用したいですね。
〇年賀状のファイル・住所録の修正
お年玉付きの年賀はがきの当選番号が発表されたら、番号を確認し、当選していた年賀はがきは郵便局で商品と交換し、はがきをファイルしましょう。
COCONでは、収納カウンセラーの飯田久恵先生のバインダーにファイルする方法をセミナーで教えていただき、実践しています。
1人1ポケットを使い、2~3年分をファイルします。
1番下の古い年賀状を処分し、新しい年賀状を1番上にファイルします。
ファイルする際に、差出人の住所を確認し、もし、住所が変わっていたら、住所録を修正しましょう。
最近は、「年賀状じまい」をなさる方もいらっしゃいますが、年に1度のご挨拶ですから、できるだけ続けたいと思います。
〇確定申告が終わったら、不要なモノを処分
確定申告などをなさったら、念のため取り置いていてレシートや、不要になった昨年分の書類、そして、保管期間が過ぎた帳票類を処分致しましょう。
「お疲れ様」と、ご自分を労うこともお忘れなく!
春の終活
〇おひな様
今年、おひな様を飾りましたか。そして、キビキビと片付けされましたか。
もし、飾るのも片付けるのも億劫で...と感じていらっしゃるのなら、手放すことを検討なさいませんか。
ひな人形は、女の子の健やかな成長を願って飾るものですが、充分にお役目を果たしてくださったひな様は、たくさん感謝をして、お寺などで供養していただくのも良いのでは?と考えます。
わが家でも、10年ほど前におひな様を手放すことにし、引受先を探してみましたが、寄付をすることも売ることもできず、お寺に送って供養していただくことにしました。
「ビックひな祭」という名前で、全国から奉納されたたくさんのおひな様を飾るイベントがありますが、あのおひな様たちの多くは、お子さまが成長されて満願となり、奉納されたおひな様のようですよ。
おひな様を手放される方は、少なくないのだなぁと、改めて思いますよね。
でも、もし、おひな様を手放したとしても、ひな祭りはお祝いしたいですよね。
COCONでは、陶器のおひな様を飾ったり、おひな様型の箸置きやおひな様が描かれた小皿でひな祭りを愉しんでいます。
この様なおひな様でしたら、出し入れもカンタンですし、コンパクトですから保管場所も小さくて済みます。
毎年飾って楽しめそうですよね。
皆さまも、ぜひ、ラクをして、ひな祭りを楽しくお祝いしましょう。
新年度の終活
新年度がスタートし、昨年度の不要になった書類や書籍類の整理や、独立なさったご家族が使っていたモノの整理、そして、家具のレイアウトの変更など、時間に余裕のある時になさいませんか。
〇キッチンの見直し
独立されたご家族が使っていたうつわは、あまり帰省されないのでしたら、普段使っている食器棚から押し入れなどに移動させるのも良いですよね。
また、ご来客に食事を振舞う機会が少なくなっているのなら、この際、食器の枚数やアイテムなど、検討されるのもおすすめです。
そして、お子さま用の食器の出番がなってしまった...のでしたら、記念になるうつわを除いて、寄付などなさって有効活用できる場を探していただけたらと思います。
うつわの枚数やアイテムが減ると、出し入れが楽になりますし、うつわは使われるために生まれてきたモノですからうつわもそれを望んでいると思います。
衣替えの時期に
苦労して手に入れた服、素敵な思い出のある服、気に入ってずっと大切に着続きてきた服...
でも、傷みや汚れが気になったり、サイズが合わなくなって着られなくなったり、着用した全身を姿見に映して見てみると全然似合っていないことに気付いた服は、思い切って処分なさいませんか。
衣類の数が減ると、手入れも衣替えも、とてもラクになりますよね。
そして、クローゼットや押入れに空間ができると、空気の流通が良くなって、湿気がカビの予防にもなりそうです。
1年着なかった衣類は、思い切って手放しましょう。
肌着やソックスやタイツ、マフラーやストール、スカーフなどもお忘れなく。
心が動いた時、随時なさいませんか。
〇エンディングノートに記入・見直し
年が改まったり、家族構成が変わったり、心境の変化があった時、エンディングノートに記入なさいませんか。
すでに、記入しなさっている方は、見直しをして、修正したり加筆したりなさってくださいね。
そして、計画なさったことを、無理せず少しづつ始めましょう。
〇『尊厳死(リビング・ウィル)』について
『尊厳死』とは、終末期に過剰な延命治療を行わずに、自然の経過のまま最期の時を迎えることです。
『尊厳死』に関する法律はまだないようですが、終末期での延命措置中止を選択する決定権は、基本的人権の一つ、幸福追求権に含まれるという考え方が一般的になりつつあるそうです。
ですが、本人の自己決定によるものであっても、『尊厳死』の実現にはご家族などの理解が重要になりますので、ご家族が集まるこの時期に、じっくりと話し合っておくことが大切だと思います。
そして、過剰な延命治療を行わず、自然の死を望みたいとのお考えが固まりましたら、『尊厳死宣言』を作成しておくことも必要かと思います。
9月1日の防災の日ごろに
〇防災用品の確認
9月1日の防災の日にチェックすることの多い防災用品ですが、非常食の賞味期限や、人数×1週間分の数量の確保など、この時期にもしておきましょう。
災害が起こってしまった場合、主食は配布してもらえるそうですが、おかずはないとの情報がありましたので、お好みのおかずなども用意しておいた方が良さそうです。
衛生用品やトイレなども忘れず、準備したいですね。
そして、ペットがいるお宅は、ペットフードの準備も必要です。
(自宅非難を想定して、1か月分の備蓄がおすすめだそうです。)
また、ペットボトルの水は、割高ですが扱いやすい500mlもおすすめです。
能登半島地震の被害の大きさと惨さを知り、防災用品を備えることに無意味さを感じた瞬間がありましたが、備えは大事!
非常時を生き抜くために、怠りなく備えましょう。
初冬の終活
12月は粗大ごみの集荷が混雑しますので、10月~11月に不用品をチェックし、粗大ごみの排出計画を立てて、粗大ごみ回収の申し込みを早めにしたいですよね。
排出するモノがたくさんある場合は、メモ用紙などを貼って排出日と番号などを記入して、忘れない工夫をしましょう。
〇お正月用品やお客様用の食器や寝具類などをチェック
お客様用の食器や寝具類など、「もう、使わない!」というモノがありましたら、思い切って処分なさいませんか。
また、大きなモノや重いモノは、年を重ねるごとに動かすことが億劫になり、遂には動かせなくなってしまいます。
使わなくなった重箱や食器、鍋や家電など、お正月の準備を始める前にチェックなさって、なるべく早く手放すことを考えましょう。
書籍類もすこしずつ量を減らすことを考えませんか。
重くて大きい辞書や百科事典なども、使う頻度を考えて処分なさることをご検討ください。
不要なモノがなくなると、部屋の中がすっきりし、空気までもきれいになった感じがして、良い年が迎えられそうな予感がするのも嬉しいですよ。